主人は東京の丸の内の本社づとめのでせいも有って、当時までは都内の賃貸マンション暮らしでした。 従って、マイホームを持つことに関してはなかなか積極的でなく、私の意見も受け入れてもらうのにだいぶ時間がかかりました。 それでも、子供が小学校へ入学する直前になって、主人はやっと重い腰を上げたのです。



マイホームは東急沿線の駅からやや離れているが、田園地帯が僅かに残る一角で、建物は土地付きの新築のイージーオーダー方式の木造の注文住宅でした。 イージーオーダー方式というのは業者の専門のモデルハウスのようなものが有って、これを基準に施主の希望を取り入れる、いわば特に内装関係では自由設計の建売住宅のようなものでした。



この際の注文住宅を建てる際に私がこだわったのは、水回り全般にそうですが、特に洗面所や洗面台でした。 今まで都内に1Kの賃貸マンションぐらしの時は、水回りは特に貧弱で、特に気になっていたのが洗面所や洗面台がなかったことです。 トイレは別個室がありましたが洗面はお風呂場の中にあり、そこに小さな流し台(台ではなく流しのみ)のようなものが有るのみでした。



従って、これは主人もそうですが女の私自身も朝の出掛けの身だしなみを整える時にはとても不自由で我慢しながら行っていたものです。 従って、今度の注文住宅を建てる時には女性の身としては流し台やお風呂場、其れにトイレもそうですが、こだわったのは洗面所や洗面台でした。



他所はあまりわかりませんが、少なくとも私お実家では立派な広い洗面所ありそこには洗濯機や物入れの収納スペース、其れに何といってもシステム式の立派な洗面台がありました。 更に洗面所というのは、水回りの関係では色々と役目がありますが、中でもお風呂場と隣接していますから、更衣室も兼ねているのです。 そんな事で洗面所の役割は意外と多岐にわたるものです。



従って、我が家の長い間の懸案だった注文住宅のマイホームについては、私の強いこだわりでもあり希望でも有った洗面所、そして洗面台を出来るだけ豪華にすることだったのです。 洗面台は化粧台でもあり、毎日利用するもので、おしゃれで使いやすく、比較的掃除もしやすく、其れに小物の収納が十分確保できるものですね。 そんな事で主人と隣町の設備関係のショールーを覗いては、色々と検討いたしましたが、最終的に決めたのは、リクシル (LIXIL)の洗面台・「オフト」という型の製品でした。